なぜ葬儀費用は広告価格より高くなる?
更新日:10月22日
紹介手数料と広告費の仕組み
ネット広告の「家族葬〇〇万円~」という表示。その裏側にある「お金の流れ」をご存知でしょうか。
こうした広告を出している会社の一部は自社で葬儀を行いません。その代わり、莫大な広告費をかけて全国から何万件も集客し、提携する地元の葬儀社へ下請けに出す「仲介ビジネス」です。
問題は、その見えない「紹介コスト」の高さにあります。例えば、紹介手数料が50%という契約の場合、100万円の売上から50万円が紹介会社への手数料となります(※割合は契約により異なります)。
売上100万円の行き先
仮にこの方法で葬儀を行い、葬儀社側に100万円の売上が発生した場合、顧客を紹介してくれた会社へ紹介手数料として50万円の支払い義務が発生します。
もちろん残った50万円も当然ながら全て利益になるわけではありません。葬儀社はこの半減した予算の中から、人件費、搬送車両、安置施設、祭壇などの実費を捻出し、さらに自社の経営を成り立たせる必要があります。
この「高コスト構造」が何を引き起こすか。 下請けの葬儀社は利益を確保するため、現場でオプション(豪華な生花祭壇、エンバーミング(防腐処置)、楽器の生演奏など)を強く提案せざるを得ない力学が働きます。最初の基本料金だけで終わらない最大の理由がここにあります。
紹介サイトは手軽に探せるメリットがある反面、こうした「集客・紹介コスト」が最終的な総額に跳ね返ってくる構造があることを理解しておく必要があります。
紹介コストが葬儀費用に与える影響
「○○万円~」という数字を見たときは、単に安いかどうかではなく、
「この金額には何が含まれているか」
「追加費用を含めた総額はいくらになるか」
を必ず確認してください。
次回は、広告に表示される「○○万円~」という金額で、実際にどこまでの葬儀ができるのかを具体的に解説します。


