「家族葬30万円~」の30万円では何ができる?
更新日:10月22日
広告の最低価格を読み解く
「家族葬30万円~」という広告を見ると、「30万円で葬儀ができる」と受け取ってしまうことがあります。
しかし、この金額はあくまで特定の条件下における「基本料金」に過ぎず、実際に支払う総額とは異なります。 重要なのは、「その30万円に何が含まれ、何が含まれていないのか」を構造的に見極めることです。
「基本プラン」に潜む条件と上限
葬儀社のプランには、棺・骨壺、搬送・安置、祭壇や遺影などの基本項目が組み込まれています。注意すべきは、その「範囲の制限」や「条件の定義」が各社で異なる点です。
● 安置やドライアイスの日数
(※式場や火葬場が空いていないと言って日程を延ばし料金を上げるケースがあります)
● 実際の会場の範囲
(※「式場費込み」と謳いながら、後から建物利用料や夜間管理料が別途請求されるケースがあります)
● 祭壇の仕様と規模
(※広告の写真では立派に見えても、実際にはすべて造花で、生花に変更すると高額な追加費用がかかるケースがあります)
これらの条件を見落としたり、表示の前提を確認しなかったりすると、想定外の追加料金が発生します。
国民生活センターに「30万円の広告を見て依頼したら80万円になった」、「50万円の表示が最終的に200万円を超えた」という相談が絶えない原因は、こうしたプランの制限枠や条件の裏側を事前に把握していないことにあります。
プラン料金とは別に発生する「変動費」
さらに、葬儀ではプラン料金とは別に発生する費用があります。
● 接待費用: 料理、返礼品など
● 宗教費用: お布施など
● 公的な費用: 火葬料(※広島市の場合、12歳以上の「市民」は1体8,200円)
これらはプランに含まれていないことが多く、人数や状況によって変動します。つまり、実際の葬儀費用は「基本プラン料金 + プラン超過分の追加料金 + プラン外の変動費」という構造で計算されます。
まとめ:広告を見る際の3つの確認ポイント
一番大きく表示されている数字だけで判断してはいけません。チラシやネットの広告を見たら、必ず以下の3点を確認してください。
1.「このプラン(金額)には具体的に何が含まれているか」
2.「含まれている項目に上限設定(超えると追加料金がかかるもの)はあるか」
3.「別料金となる項目は何か」
「私たちの状況に合わせた場合の最終的な総額はいくらか」という問いに対して、葬儀を依頼する前にある程度の答えを見つけておくべきです。
「最低価格」ではなく、「中身の明細」を確認すること。これが、葬儀費用のトラブルを防ぐための絶対条件です。
次回は、葬儀社に見積もりを依頼する際に確認すべき5つのポイントを解説します。
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